『キノの旅』第2話「コロシアム」〜アニメから読解力を鍛える〜
こんにちは。
前回から始めた「アニメ鑑賞から読解力を鍛える」コーナー。
家で遊んでばかりいて(主にアニメ鑑賞(笑))、お家の人に「勉強しなさい」と怒られて、しぶしぶ勉強するがなかなかやる気になれない、そこのあなた!
アニメだって勉強になります!きちんと物語の内容をつかめているかという国語の読解力向上につながることもあると思います。
その中でも『キノの旅』は、非常に話も深く、楽しみながら読解力をつけていけるのではないかと考えています!
アニメ鑑賞をしながら勉強もできる、一石二鳥の体験をこの自粛中にぜひやってみませんか?
『キノの旅』とはどんなアニメ?
旅人のキノが相棒でモトラド(モトラート・ドイツ語で二輪車の意味)のエルメスと旅をしながら、様々な国を巡るという短編、1話完結型のファンタジーである。キノとエルメス以外にも、「師匠と相棒」「シズと陸」「フォトとソウ」が主人公となる話があり、他にもこの4者以外が主人公の話も稀にある(具体的なことは#各話一覧や下記参照)。基本的にはキノら旅人が、毎話、独特の制度や技術、価値観を持つ国家や国民と関わるというストーリーで、そこに寓話の要素を持つ。本作はライトノベルにおける「寓話的異世界物語のさきがけ」という評価もある。作者は、松本零士の『銀河鉄道999』がこの作品の根源にあると語っている]。また、時雨沢曰く、「読者層は小学生から高校生辺りが主であるため、難しい表現はなるべく避けている」という。(Wikipediaより引用)
原作がライトノベルです。上記にあるように、難しい言葉があまり使われておらず、内容の吟味に専念できるのではないかと思います!
第2話「コロシアム」について
(出典:公式ホームページより)
U-NEXTや、dアニメストアで配信されています。視聴をされたあとに、以下の質問に答えていってください!
※グロテスクなシーンも含まれている話になるので、視聴の際は気をつけてください。
Q1.市民権をかけて殺し合いをするようになった国の経緯は?
A1.今の王が家族を失い、自分勝手にルールを決めてふるまうようになった。
Q2.決勝戦の前日、液体火薬を煮詰めて、弾丸の初速を上げようとしていたが、なぜ初速を上げる必要があったのか?
A2.(例)遠距離射撃であっても、コロシアムの主催者である王様を確実に射殺するため。
Q3.なぜキノはシズからの降参依頼に対して拒否を示したか?
A3.(例)戦いの中で隙をついて、コロシアムを観戦している残忍な王様を射殺するため。
Q4.最後に一人ぐらいは派手にぶっ殺そうと思ってるというキノの発言にはどんな意図があるか?
A4.(例)シズに自分が殺されるのではないかと勘違いさせ、絶対に負けてはいけないという気負いをさせて、思うように動けないようにするため。
Q5.コロシアムの中でキノとシズには共通の目的がある。それは何か?
A5.(例)王様を殺すこと。
Q6.コロシアムに優勝し王も殺害して市民権を得たキノは、観衆に向かって、殺し合いで残った者が新しい国王になると言い放ったのはなぜだと推察できる?
A6.(例)今の汚れた国の考え方を一掃させるため。
Q7.最後にシズがキノに対して、「キノさん」と「さん」を強調していたが、そのことから何が読み取れるか?また、そのことは他の誰のどんなセリフからも推察できるか?
A7.キノが男ではなく女の子ではないかということ。
キノの驚いたときの「何ですって。」
エルメスのリクに対しての「スケベ犬」
キノのシズに対しての「知らない男の人にホイホイついていってはいけないと言われている」
【この話の考察】
・前回(第1話)の国とあえて対比した描き方をしているように思えます。
●共通点
→人を殺すことが禁止されていない
●相違点
→その目的
1話→国の平和のため
2話→自分の欲求のため
そこが1話と2話の圧倒的な違いではないでしょうか?
・この国の王は、人を信じられなくなった者の末路を示している?中学2年生の国語の教科書に載っている『走れメロス』を想起させます。
・湖に顔を映し出しているのは、自分と向かい合おうとしていることを表している?でも、どうしたらいいか分からず、キノは石を投げつけ怒りを顕にし、シズは考えあぐねている。
・この国を良いと勧めてくれた女の人とキノに何かしらの関係があったのではないかと考えられます。
以上、『キノの旅』の2話でした。
1つの話の中できれいにまとまっている『キノの旅』は鑑賞後はすごく爽快感がありますね。前半の伏線はこういうことだったのか!と明らかになったときはすごく見ていて気持ちのよいものです。